goodbye,youth

増子央人

2024.02.20

2月なのに暖かい日が続いている。真冬のテンションで毛布を被り寝ていたら朝、汗をかいて起きた。5枚目のフルアルバム「SONGS」は真夏にレコーディングをした。夏の曲が多いので、アルバム発売日が近付くに連れて外の気温が暖かくなっていくのは「SONGS」を前へ押し出す風が吹いてるように感じて少し心地が良い。何年経っても発売日前日は浮き足立って気持ちが昂り、時間を見つけては歩いてアルバムを聴いたりする。

Blood in blueを聴いてみんなの血がたぎって行くのを想像したり、Shadowのデモをえーすけが持ってきたときワクワクしてバンドをやり出した頃のような気持ちになったり、Party night in summer dreamを聴くたびに去年の6月のツアーを思い出したり、向日葵を去年の気怠い夏に何度も聴いては何故か昔のことを思い出したり、SONGSの歌詞を初めて聴いたときに10代に戻ったような感覚になったり、I guess soができたときまだまだみんなと今みたいに遊びたいと思ったり、She is goneのメロディーを初めて聴いたときにスタジオで感動したり、Lonely starを作っているときにこの曲がこのアルバムには必要だと思った感覚や、Aliceに牛丸が入って完成した曲を聴いたときのワクワク、アルバムの最後の曲Hallelujahの歌録りが終わったときの高揚感、本当に良い歌だと思ったこと。今もちゃんと思い出せる。

会場限定のCDにはボーナストラックにAfterSchoolも収録されている。この曲はサブスクには配信されない。これはDAIRIKUの初めてのFashion showに合わせて作ったもので8分を超える曲になっている。今までのAge Factoryの曲の歌詞やメロディーも散りばめられていて、ドラムは奈良ネバーランドでRECした。バンドでこんなに長い曲を作ったことはなかったし、ショーのために作ったのも初めてだったし、えーすけの高校の同級生でもある大陸はおれら3人ともみんな好きなやつでそいつの大切な日のために3人で作った曲ということ、それに何よりも曲が良いので、この曲にも特別な思い入れがある。

日付を超えたら新しいアルバムがリリースされる。帰り道、酔いながらもまた聴こうと思う。