goodbye,youth

増子央人

2023.12.23

年内のライブがすべて終わった。奈良に帰ってきて荷解きをし、いつもの喫茶店へ行きあまりにも寒すぎたのでホットココアを頼んだ。

一昨日のツアーファイナル、岡山での打ち上げは恐らく今年1の荒れ方で、腹が千切れるほど笑った。ワンマンの打ち上げなんて何度もしているしチームのみんなとも何度も飲んでいるのに、まだあんな高まり方をするのかと自分も含めて感心してしまった。帰るやつは帰り、残るやつは残り、おれは朝6時まで飲んでいた。翌日のベガスのツアー高松は二日酔いの中、ケータリングがうどんだったので有り難かった。久しぶりにあそこまでアウェイの空気感の中でライブをして、えーすけのMCはほとんどなく、ヒリヒリしていた。少し昔を思い出して、2023の最後のライブがこれなのもAge Factoryらしいと思った。今年を締めた曲はHIGH WAY BEACHだった。ベガスと居酒屋で打ち上げをし日付がまわったころホテルへ戻ると、ロビーの飲食可能なフリースペースでスタッフがみんなでAge Factoryの音源をiPhoneで流しながら飲んでいた。今年最後やから乾杯しよ、と誰かが言って、結局全員でだらだらと2時間近く喋っていた。

終わりの時間を気にせず、行き先も決めずにどこかへ歩くということを最近できていないなと思った。それが知らない街なら尚良い。知っている街でも知らない道なら良い。ああいう時間が大切だったことを忘れかけていた。

ピアノガールの昔の音源のサブスクが解禁されていた。あの頃は軍団や焚火やdemo CDをウォークマンで聴きながら知らない街をよく歩いた。久しぶりに聴くと大切な感情が沢山入っていた。あの頃の生活から変わったことが沢山あり、変わらないことも沢山あり、依存するものが少し増えた。人はみんな何かに依存しなきゃ生きていけないので、日々の生活なんてこんなもんだろうと思う。

ブログを書いている間にココアが冷めていた。温かい飲み物はすぐに冷めてしまうところが好きじゃない。上にのっている生クリームも混ぜていいのか分からずそのままにしている。喫茶店の中ですら寒い。勘弁してほしい。