goodbye,youth

増子央人

2018.12.02

渋谷www xでのワンマンライブが昨日終わった。ずっと昔から見てくれていた人たちは尚更、昨日の夜の光景がどれほど特別なものだったかわかると思う。ステージから見えたみんなの顔は、とても輝いていた。何度も何度もグッときて、涙を堪えた。感情が高鳴れば高鳴るほど、不思議と演奏に集中できた。スティックが手に触れている位置やスネアのヒットの位置、椅子に対する身体の重心の位置、リズムを取る左足の高さ、えーすけの手の刻み、いつもよりも目と耳の感覚が研ぎ澄まされていた気がする。WORLD IS MINEのイントロで、ダイバーが出た。あれは間違いなく、おれたちのライブでは、初めてのダイバーだった。別にダイブが起きるから良いライブという訳では勿論ない。だがあれは、彼の感情が爆発して飛んだように見えて、ダイバーが出るなんて勿論こちら側も予想していなかったので、セキュリティーなんて当然おらず、袖で見ていたスタッフが慌てておろしに行って、その光景が全部、美しかった。歴史の変わり目のような、そんな一日だった。そして昨日は当たり前だが過去なわけで、もうおれたちの興味はそこにはない。今週末には大阪でのワンマンライブが控えている。その日で正真正銘、GOLDツアーが終わる。がむしゃらに走って、最高を更新し続けたい。