goodbye,youth

増子央人

2020.04.22

一週間後にEVERYNIGHTが発売される。以前まで、孤独であれ、と謳っていた友だちが、いっしょに踊ろう、と歌っている。RIVERのエイトビートとDance all night my friendsのエイトビートは全然違う。1つ確実に言えることは、おれはどっちのエイトビートも好きだ。新しいアルバムの曲たちをライブでやるとどうなるのか、最近よく妄想する。これだけやる側も観る側も辛抱していれば、ライブができるようになった初日、高まり過ぎた何かが爆発して、とんでもない景色になるんじゃないかと思う。そしておれはきっとその感覚を一生忘れないだろうと思う。去年友だちが、初期衝動を超えるものってないらしいよ、最初がピークで、あとは右肩下がりで下がっていくだけなんだって、と教えてくれた。それを聞いて気が少し楽になった。そうか、その通りだな、と思った。それでも、今から少し先の未来ならもしかしたら、初期衝動を超えられるんじゃないかと、最近よく思う。別に超えなくたっていいんだけど、今はただ純粋にどこまで飛べるのか、確かめてみたい。無理なら、やっぱそっかー、ぐらいでまた考え方を変えればいい。マスクをつけながらランニングをしていたあの中学生のように、おれも未来の自分を信じたい。想像力が窓を叩いて夜空へ連れ出してくれたあのときに下に落ちて死ななかったのは、背中に翼が生えていたからなんだと思う。高く高く、どこまでも飛べそうな気がした。