goodbye,youth

増子央人

2020.02.29

コロナウイルスの影響でライブがなくなったので、今日は突然の休日になった。こんな日は寝起きに缶ビールを開けて、お気に入りの服に着替えて1人でカラオケに行こう!政府も誰もおれを止めることはできない!と雨の中意気揚々とカラオケへ向かったが、満室だった。ただいま2時間待ちです。受付のお姉さんに言われた。ドリンクバーの前に溢れる高校生。そうか、そりゃそうだ、学校休みになったもんな。思う存分歌って楽しんでくれ。おれは歌いながら帰ることにするよ。心の中でそう言いながらカラオケを後にした。帰り道、雨の音で目立たないだろうと思い、カラオケで歌おうと思っていたくるりのハイウェイを歌いながら帰った。向かいからトイレットペーパーを一袋持ったカップルが傘を一つさして歩いてきたので歌うのをやめた。あ、これが噂の。奈良でもトイレットペーパーなくなったりするのか?そういえばうちのトイレットペーパーあと2個しか残ってなかったけど、やばいのかな。なくなったらどうしよう。シャワーがすぐ隣にあるから、洗うスタイルにするか?そんなことを考えながら歩いているとすぐ家に着いた。部屋に入ってスウェットに着替えた。なんのために着替えて外に出たのかわからなかったが、まあこんな日もある。ラジオをつけると中学生の頃から好きな番組が流れていたので、人生で初めてメッセージを送ってみた。何回も文を打ち直した。そわそわしながら最後まで番組を聞いていたが、読まれなかった。まあこんな日もある。