goodbye,youth

増子央人

2018.02.24

横浜でのライブが終わって、機材車は夜の高速を走っている。奈良に帰っている。家には確か母さんが東京出張でしばらく帰らないからと鍋いっぱいに作ってくれたカレーがあった。明日の朝はカレーを食べよう。おれは奈良の家で母さんと二人暮らしをしている。母さんは、みんながいたときの癖なのか、未だに料理を作るときは10人分ぐらいの量を作ってしまう。二人じゃ食べきるのに何日もかかってしまうのに、いつも作りすぎてしまう。なんでこんな話になったんだっけ、あ、そうかカレーか。そうそう、明日はカレーを食べよう。トンネルの上にくっ付いてるライトをよく数えていた。数え切れたことはない。

快晴の青空が人の心を浄化して、音楽が人の心を溶かして、人の言葉が人の心を動かして、誰かを大切に思って、譲れないものを心に1つ持って、疲れたときはコンビニで少し贅沢をして、走って止まって、靴が破れたら新しい靴を買って、雨にも負けず、風にも負けず、雪ニモ夏ノ暑サニモ…。そういう風に生きることができたらいいなと思う。