goodbye,youth

増子央人

2022.07.05

夏はもう生きていけないかもしれない。外に出るだけで全身から汗が滲み出て不快な気持ちになる。どれだけ空が青かろうが太陽を反射した水田がキラキラ輝いていようが琵琶湖に飛び込む小学生たちが楽しそうに騒いでいようがもう夏に喜ぶ気持ちは無くなってしまったかもしれない。今年の7月はそれぐらいに暑い。そしてなぜかまた梅雨のような天気が一昨日から続いているが、それのおかげで一昨日の京都大作戦は少し涼しくて有り難かった。

先週は火曜日からSHANKのツアーに2日間帯同して神戸、京都へ行き、その翌々日にドミコのツアーに帯同して高松へ行った。1日だけ奈良に帰り、日曜日に京都大作戦でライブをした。

ライブハウス、クラブ、ホール、フェス、ジャンルも場所も関係なく、おれらは呼ばれれば出たいイベントには出るし、イベントによって会場の雰囲気は全然違う。よく考えればそれはコロナ禍に関係なく、今も昔も同じだと思う。お客さんはイベントの空気を感じ取って、行きたいイベントに行けばいい。それも、今と昔と何ら変わらないことだと思う。

色んなイベントに出て主催者の人たちと話して思ったが、刹那的な今のことだけではなく、この先のことも、みんなどうすればいいかを一生懸命考えている。何が正しくて何が悪いかなんて自分の中にだけあればいいし、それぞれの正義がそこにあるだけで、誰も間違っていない。できるだけ頭を柔軟にして、自分がカッコいいと思うことを信じ続けたいし、考えながら歩き続けたい。

各地で見たAge Factoryが大好きな人たちの顔は何よりも輝いていたし、ここまで来てよかったといつも思う。この無茶苦茶な時代をAge Factoryはこれからも考えながら進み続けるだろうし、それに共感する人たちはついてきてほしい。

台風が来ていると聞いていたが、今日起きてiPhoneを見たら台風は温帯低気圧に変わったと書いていた。今週末の京都大作戦も無事開催できることを願う。おれらはその頃姫路でbachoと2マンライブをしている。bachoの地元のハコに初めて行くのも、bachoと久しぶりにライブハウスでやるのも、活休中のドラムのたかさんがやってるラーメン屋に行くのも全部楽しみなので、その日まで暑い夏をなんとか乗り切ろうと思う。