goodbye,youth

増子央人

2021.10.13

木曜日、友だちに車を出してもらい、ラーメンを食べに行った。休みの日に酒も飲まないで友だちと遊ぶのは凄く久しぶりな気がした。彼らとは最近よく奈良ネバーランドで会う。高校生の頃はみんなバンドをしていて、そのときもよく奈良ネバーランドや生駒レイブゲートで会っていた。みんなそれぞれの生活があり、あまり会わないようになっていたが、10年経った今、それぞれの生活がたまたま交わって、またよくライブハウスで会うようになった。特におれ以外の3人はよく行動を共にしている。彼らを見ているとあの頃に戻ったような気持ちになる。物語のネバーランドでは子どもたちは歳をとらず、永遠の子どもでいられるらしいが、現実でそんな場所は勿論ないので、みんな着実に年齢を重ねている。それでも奈良ネバーランドに行けば昔のようにみんながいて、音楽が鳴り続けていて、名前の通りのような場所になっている。その日はラーメンを食べたあと、車の中で好きな音楽を教え合ったり、最近映像を撮り始めた友だちの話を聞いたりして、家に帰った。

金曜日、奈良ネバーランドでのCOUNTRY YARDのライブ中、シットさんが客席にマイクを向けた。マイクを向けられたフロアのお客さんたちは声を出せないかわりに拳を突き上げ、なんとか応えようとしていた。照明がフロアを照らして、シットさんは笑っていた。無言こそ叫びだ!という昔見た映画の主人公の好きな台詞を思い出した。 綺麗な光景だった。

今日は10年ぶりぐらいに、新しいバッシュを買いに行った。もう随分とバッシュ業界も変わっているみたいで、あの頃のようなアシックス、ナイキの黄金時代ではなくなっていた。結局3件目に行ったバスケの専門店にはアンダーアーマーのバッシュしか置いていなくて、色んなものを試し履きさせてもらったが、全部しっくり来なかった。アンダーアーマーじゃなんかテンション上がらないんよな〜、という心の声は漏らさず、結局靴下だけ買って帰った。

今週末から寒くなると天気予報士がテレビで言っていた。もう半袖一枚で外に出るのは飽きていたので有難い。