goodbye,youth

増子央人

2020.10.08

昨日の夜から雨が降っている。朝、窓の外から鳥の鳴き声が聞こえたので雨が止んだんだと思った。まだ起きる時間ではなかったのでベッドの上でぼーっとしているといつの間にか鳥の鳴き声は聞こえなくなり、起き上がるときには雨の音がしていた。外は寒そうだったので3年前に下北沢で買った黒いアウターをハンガーラックから取って埃を払った。

最近はというと同級生と久しぶりに飲んだり奈良ネバーランドに遊びに行ったり機種変したり初めてお笑いライブの配信チケットを買って家で観たりした。誕生日に福島の婆ちゃんから手紙が届いた。父からは本が届いた。自分では買わないし家にあってもよっぽどのことがない限り読まないタイプの本だったが、読んでみようと思った。まだ1ページも開いていないけど。

今日は寒い。アウターを着て外に出て正解だった。父が送ってくれた段ボールの中には本の他に白いメッセージカードのようなものも入っていた。カードには、"離れていても いつも 応援している"と書かれていた。なんちゅうくさいセリフを、と思ったが、嬉しかった。雨の日のバスは時刻表通りに来ない。傘をさしてバスを待つ。