goodbye,youth

増子央人

2019.06.01

今日は一日中バイトをしていた。夕方、バイト先に下村先輩が友だちと飲みに来た。下村先輩は高校時代のバスケ部の先輩で、たぶん高校を卒業してから一度も会っていなかった。久しぶりすぎて一瞬気が付かなかった。忙しかったのでゆっくり話す時間もなく、一時間ほどで下村先輩は店を出て行った。下村先輩はバスケがあまり上手ではなく、先輩が3年生になった最後の夏もBチームに所属していた。とても優しく、おっとりしていて、いつも控えめな印象だった。正直そんなに話もしなかったし、これといった2人の思い出もなかった。下村先輩、おれがここでバイトしていることを知って、何を思っただろう。今バンドしてて、って言えばよかったかもしれない。下村先輩が飲み干した空っぽの中ジョッキを片付けながら、そんなしょうもないことを考えていた。

帰り道、いつものセブンイレブンに寄り、晩飯を買って帰ることにした。いつも見るおにぎり、弁当、パスタ、うどん、そばのコーナーのラインナップは勿論いつもとほとんど変わらず、さすがに飽きてきた。セブンイレブンの商品開発部もさすがにそんな頻繁に新商品を打ち出してはこない。冷凍食品コーナーやホットスナックコーナーの前にも行ったがこちらも勿論いつもと変わらず、かれこれ20分ぐらい各コーナーの前をうろうろしていた。結局、レンジで温めるだけで食べられる肉うどんを買い、家へ帰った。うどんを食べたあと缶ビールをあけたが3口ほど飲んでもういらなくなり、本を読んでいたが5分も経たずにソファで寝落ちしそうになったので缶ビールの残りをシンクに捨てて歯を磨いて寝た。