goodbye,youth

増子央人

2017.07.08

翔太が持ってくるコピーの候補曲はいつもRADWIMPSだけだった。屈託の無い笑顔でこの曲やりたいんやけど!といつも提案してきた。ラッドの曲はドラムが難しく、出来ないことが悔しくて完コピできるまで練習した。朝練前、翔太が貸してくれたラッドのライブDVDをごはん食べながら見ていた。蛍をコピーしたとき、翔太がスタジオで「増子のドラムはなんかキラキラしてるなぁ。なんかようわからんけどキラキラしてるわ。」とまた屈託の無い笑顔で言ってくれた。ドラムがキラキラしてるなんて表現は初めて聞いたしあまりピンと来なかったけど、とても良い気分になったのは覚えてる。ある日教室に入ってきた翔太が興奮しながら「さっきびっくりするぐらい綺麗な一本糞出てんけど!めっちゃ長いの!!やばない!?めちゃおもろない!?」と言ってずっと爆笑してたときはおれはこいつと笑いのツボが合うことは一生ないんだろうなと思った。2017年7月8日京都大作戦で初めてRADWIMPSと同じ日にフェスに出演した。ライブを生で見るのも初めてだった。裏のケータリングスペースで洋次郎さんに話しかけた。緊張で何を話ししたかあまり覚えていない。この日は昔のことをよく思い出していた。